何がその人をムスリムにするのか

ムスリムという言葉は、「神に帰依する者」を意味します。もっとも簡潔に言えば、ムスリムとは、唯一神(アッラー)とその最後の使徒ムハンマド ﷺ を信じ、イスラーム(イスラム教)の中心的な教えを受け入れる人のことです。8910(イスラームそのものが何を説いているかについては、イスラームとは何かをご覧ください。)

イスラームへの入信を画するただ一つの行いが、信仰告白シャハーダ)です。すなわち、アッラーのほかに神はなく、ムハンマド ﷺ はアッラーの使徒であると証言することです。これは五行の第一であり、ほかのすべての土台となるものです。4

信仰、実践、そして最善を尽くすこと

ムスリムであることは単なる肩書きではなく、一つの生き方です。預言者 ﷺ は有名な伝承の中で、それを三つの段階にまとめました。イスラーム(五行のような外面的な崇拝の行い)、イーマーン(内面の信仰。アッラー、その天使たち、審判の日への信仰など)、そしてイフサーン(崇拝における誠実さ・最善を尽くすこと。すなわち "worship God as though you see Him, and though you do not see Him, He sees you"(英語)ということ)の三つです。5

信仰とよき人柄

信仰は、ムスリムが他者にどう接するかに現れることが求められます。預言者 ﷺ は、真の信仰を善意と人柄に直接結びつけました。

"None of you [truly] believes until he loves for his brother what he loves for himself."

— Sahih al-Bukhari 13(英語)6

"The most complete of the believers in faith are those with the best character."

— Jami` at-Tirmidhi 1162 (Hasan)(英語)7

一つの、そして多様な共同体

ムスリムは自らを、国家、言語、民族のあらゆる境界を越えた一つの世界規模の信仰の家族 ―ウンマ(信仰共同体)― として理解しています。

本当に信仰者たちは、(宗教における)同胞なのである。

— クルアーン 49:10(サイード佐藤訳)2

クルアーン(コーラン)は、神の御許で人の価値を測る唯一の尺度はその敬虔さであって、血筋や生まれではないと説いています。

人々よ、本当にわれらは、あなた方を一人の男性と一人の女性から創り、あなた方が知り合うべく、あなた方をいくつもの民族や部族とした。実にあなた方の内、アッラーの御許で最も高貴な者とは、最も敬虔な者なのである。

— クルアーン 49:13(サイード佐藤訳)1

ムスリムになるということ

人は、このメッセージを心から信じ、シャハーダを唱えることによってムスリムになります。クルアーンは、そうした信仰が自由で自発的な選択でなければならず、決して強制されてはならないことを明確に述べています。

(この)宗教に強制はない。

— クルアーン 2:256(サイード佐藤訳)3

要するに

ムスリムとは神に帰依する者です。神の唯一性とムハンマド ﷺ が使徒であることを認め、イスラームの崇拝と信仰に沿って生き、よき人柄を目指して努める人のことです。あらゆる背景を持つムスリムは共に、一つの世界規模の共同体、ウンマを形づくっています。